三重県津市にある学僧 普門上人を輩出した真宗高田派のお寺です。ご家族お揃いでお参りください。

彰見寺

2021年 冬

法語

手を合わせ今日も「いのち」をいただく

作者

藤田徹文

あじわい

 朝目覚めると、思わず「ああ、今日もいのちを頂いている」と、手を合わせる。また、夜眠りにつく前に、「今日も一日ご苦労様でした」と、我が身をいたわり、手を合わせる。一息一息の連続を、当たり前と思っていた。しかし、全ての条件が整い、全てを頂き、無限に包まれ、支えられての「いのち」の営みであったとしみじみ思う。お釈迦様はこのことを、「縁起」という言葉で教えて下さる。そして、この「いのち」は「無常」の中にあるという現実の厳しさも教えて下さる。手を合わせ「南無阿弥陀佛」と申すとき、この「縁起」と「無常」をしっかりと自覚せよとのはげましのメッセージが聞こえてくる。